僕らの冒険記

【第1話】


「なんだ・・・?」


「ちょっと・・・どこココ?」


「え、待て。何なんだ?」




5人が5人とも混乱していた



気付いた瞬間、彼らは森の中にいた




「俺ら・・・さっきまで楽屋にいたよな・・・?」


「うん」




そう


SMAP5人は楽屋で仕事の打ち合わせをしていたはずだった



「意味わかんねぇよ。思い返してみようぜ。
 なんでこんなとこにいるのか」


「僕らはコンサートの構成を5人で話してた」


「そう。それで意見の食い違いから木村くんと中居くんがケンカ・・・」


「つよぽんが止めに入ったけど、中居くんに突き飛ばされて・・・」


「慎吾が俺に食いかかってきた」


「そんな勝手にケンカしてる俺らに吾郎が怒鳴って」


「しーんとした」




最悪だ―


誰もがそう思った瞬間だった



「次にはもうこの状態だったな」


「あー意味わかんねぇ」


「どうなってんの?もう!」


「夢・・・じゃないの?」


「だといいんだけどね」



困惑した雰囲気を壊したのは木村だった



「・・・おい!見ろよあれ!!」



木村が指指す方向へ4人が顔を向ける


「煙?」


「人がいるのか!?」


「わかんないけど行ってみよう!」



5人は森の中を煙を頼りに駆け抜けた



「あった!あそこから出てるよ!」



稲垣が煙を見つけ叫ぶ


煙はどうやら焚き火から上がっているらしい


そして焚き火の側には・・・



「あれ・・・人だよね?」


「よっしゃ!何か聞けるかもしんねぇ」


「早く行こ!」


草なぎ、中居、香取が期待を膨らませて言う





焚き火をしていたのは女性だった


「あの!」


木村が声をかけた


「はい?」


女性が気付いて5人の方を見る


「すみません・・・ここはどこでしょうか?」


「え?」


「僕たちわけがわからないまま気付いたらここにいて」


「煙を頼りにここまで来たらあなたがいたんです」



木村、稲垣、香取の問いかけに女性は答えた



「あなた方もですか・・・」


「あなた方もってことは・・・もしかして君も?」



中居が聞く



「そうなんです。気付いたらここにいて。
 誰か気付いてくれるかなと思って焚き火をしたんですけど・・・」


「そっか」


「振り出しに戻ったな」


「どこなんだ。ここは・・・」


「日本・・・っぽくもないよね・・・」


「そんな一瞬で海外に来れるなんてことあるの?」



落胆・困惑している5人に女性は聞いた



「あの・・・お名前聞いてもよろしいですか?」


「え、君俺たちのこと知らない?」



香取が驚いて聞き返す



「あ、はい。ごめんなさい」


「へぇ、SMAPって意外に知られてないものなのかな」


「ちょっとショックだべ?
 あ〜頑張らねぇとな〜」


冷静に考える稲垣に考え込む中居


そんな2人をよそに木村が自己紹介をした


「俺は木村拓哉」


残りの4人も続く


「俺は香取慎吾だよ!」


「草なぎ剛です」


「僕は稲垣吾郎」


「俺は中居正広」


「私はです」


ね!よろしく」


「よろしくお願いします」


「さって。どうする?」


一通り自己紹介が終わったところで中居が切り出した


「どうするっつっても戻り方もわかんないし・・・」


「だよね」



困った表情をする木村と草なぎ



。ここはどこだと思う?」


吾郎に聞かれは答えた


「わからないです。
 もしかしたら私たち瞬間的にスリップしちゃったのかもしれませんね・・・。
 一通りこの辺歩いてみたんですけど、誰も人がいませんでしたよ」


「マジ?じゃ、ここは無人島ってことか?」


「え〜マジで!!」


「慎吾・・・何でちょっと楽しそうなんだよ」



少し嬉しそうな香取の表情が信じられないといった感じの中居



「いや、ちょっとこういうの楽しそうだなって思ってたからさ」


「事の深刻さを知れよ・・・ったく」


「でも中居くん。
 戻る方法もわからないんだし、どうしようもないならここで生き抜くしかないんじゃない?」


「まあ剛の言う通りだな」


木村が頷く


「そうだね。かなり信じがたい話だけど・・・」


「ここで生活しながら戻る方法探すしかないってことか」



稲垣に続き中居も納得したようだった



、大丈夫?
 女の子にはキツイかもしれないけど・・・」



草なぎが心配そうな顔をしてを見た



「あ、大丈夫です!心配しないでください。
 足手まといにならないよう頑張りますから」


「そっか」



安心したように草なぎは笑った



「うっしゃぁ!
 じゃあ絶対帰れることを願って頑張って行こうぜ」



そう言いながら木村は自分の手を前に出した



「・・・?」


「何やってんだよ。早く乗せろよ」


「あぁ!おっけ〜!!」



香取が木村の上に手を乗せた

稲垣、草なぎと続く



「ほら、中居」


「何か・・・恥ずかしいじゃんよ」


「もう!何照れてんの!」


「あ!おい!」



しびれを切らした香取が無理矢理中居の手を乗せる



「ったく」


「ほら、も」



木村が促した


「え、私もいいんですか?」


「当たり前じゃん。
 もこれから一緒に頑張るんだから」



稲垣が答える



「それ俺のセリフじゃねえの?」


「まぁまぁ。木村くん」



がっかりする木村を草なぎが慰める



「ありがとうございます」



も手を乗せた



6人の手が重なった



「よし。んじゃこれから頑張るぞ」


「力を合わせてね!」


「あぁ。
 行くぞ!」


「「「「「「おー!!!」」」」」」



こうして6人の冒険は始まった



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