第1話 門出



〜中居side〜


コンコン



「はい」



ガチャッ



「失礼します」



俺の楽屋に入ってきた1人の女



最近テレビでひっぱりだこになっている



えぇと名前は確か・・・



「はじめまして。
 と言います。
 今日の収録よろしくお願いします」



そうだ。



このという人物は女版のSMAPという感じだった



最初は歌手でデビューしたが、売れてくるにつれて



お芝居をやり、司会をやり、お笑い番組のコントまでもやるようになっていた



「あぁ、よろしく」



俺が返事をするとは嬉しそうにして言った



「あの・・・大ファンなんです!
 サインくれませんか?」



そう言って紙とペンを俺に渡してきた



「うん、いいよ。
 SMAPのファンなの?」



「そうなんです。
 ライブも毎年かかさず行ってるんです!」



「そっか。はい」



「ありがとうございます!
 じゃあ失礼します」



「はーい」



そうしては出て行った



俺はこのときのことをまだ何にも意識はしておらず



普通に一芸能人として見ていた





side〜


やばい



心臓バクバクしてる



中居さんと話しちゃった・・・!



「うれしー・・・」



自然に私の口から出てきた言葉



こんなに私が舞い上がるのも無理はない



私はSMAPの大ファンだ



大好きな憧れの人を前にして平然としていられるわけがない



私はサインを握り締め楽屋に戻った



この日の収録は本当に夢みたいだった





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